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エルフの隠れ家  −Elf Of Retreat−
◆プロローグ  −PROLOGUE−
獣神剣士 暁

絶望………
これは心に渦巻く闇。醜い心の源。
絶望がやってくるのは、なんの前触れもない。
常に唐突。
そして…ハッキリとした形を持たない。
今日もまた…形のない絶望にうなだれた。
「…。」
なにも言わずに、それはオレのうつむいた顔を覗き込んだ。
人型だけど…人ではない。
キレイな銀色の瞳をしていた。
サラサラの栗色の髪をしていた。
そして何より…長く尖った耳をしていた。
……夢にまで見る程あこがれた、この世界にはいない筈のエルフの姿だった。
手を差し伸べてくれた。美しい手を…
天への導きかな?
そう思い手をとる。が…
彼は手向けの言葉などではなく、始まりの言葉のような言葉を言い放った。
「さぁ…一緒に開こう。新しい世界を………」
彼がそう言い放つと、心の絶望のように真っ暗だった空間が、扉が開かれるかのように真っ白に輝いた。



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